この縁談、アッシには荷が重すぎやさぁ : パティスリー アンカド

甥の遅くなった誕生日をお祝いしたいと言ったらワクチンの次の日だから様子見を見てからねー、と。
当日になったら、お父さん側の実家に行きたい、となりました。

もう、小学6年生の甥はウー子の名前を出しても会いに来てくれません( ；∀；)。
あんなにくっついて歩いてたのに、今日はお父さんの実家に行ってお父さんの蔵書(ドラえもん全巻、コナンなどの漫画)を読む予定なのだそう。

あー、あー、あぁー。(´ε｀ )。

もうどれくらい前かな。
私の家のキッチンのカウンターで(1500ミリ幅あり、唯一、いつも、かろうじて片付いてるところ)でお店屋さんごっこをしたり(オットが物を置いたらキーって撤去)、汗をかいたらあわあわ風呂にオモチャのアヒル30匹並べて驚かせたり、ザリガニ釣りをして後から来たお姉ちゃんに負けてそれを宥めたり、それではとサッカーごっこをして私がガチで転んでガチでジーンズの膝に穴を開けたりと楽しい思い出は尽きませんが、もう男の子はお母さんについて歩く、ましては伯母のウー子に会ってる暇がある年ではないのでしょうね。

まぁ、仕方ない。妹と中学三年の姪と女性陣だけで食事だけする事にしたのでその前に甥のバースデーケーキを町田ならば！と以前からBMしてたこちらで調達する事にしました。

11:00からオープンなので慣れた町田だしと見くびっていたら途中から目印がなくなり徒歩10分のところを15分かかって10:40に到着。
待ち人は女性2名。
お友達同士なんでしょう、メモを取出し見せ合ったりたり、ケーキの事を一生懸命話しています。
相当食べ歩いてるのかな？でもほっそりとした女の子で若さ爆裂です。ウラマヤシー。

まぁ、大人はウラマヤシーがってないで、予習しなければ。
しっかし、ケーキ、短いんだけどおシャンな名前がついてるなぁ、どれがどれだかわかるかなぁ、指差し確認でいいか。

そして開店前のカーテンの隙間から食べ物をキャッチするウー子Eyeで偵察しますと、真っ赤なホールケーキが見えました！
＼(^o^)／、これは僥倖！あのデッカイの買ってこ。甥も喜んでくれるだろう！

さて、そんこんなで開店しましたが、お店はごく普通のお宅の一角といった感じで広くはありません。
コロナ禍以前もそうだったのかな？オーダーしてる間は一組しかお店に入れません。
また、ショーケースにはケーキが一個しか入っていなく完全な見本で販売分はキッチンにあるようです。

そして私の番、甥にホールケーキを、自宅用にカットケーキを色違いで四個買いました。

この日は週末で15名あまりの行列だったのですが、行列する意味が味だけでない事がわかりました。
応対がとても丁寧なのです。

焼き菓子の賞味期限の確認、遅くなりました！ホールケーキはプレート等ご用意しますか？との質問、生ケーキはキッチン？工房？から取りに戻るなどなど。
お店にはお客は私がたった一人きりだったので少し緊張しましたがこの丁寧な応対でリラックスできました。

「良い買い物したなぁ」だったのですがその後『STRI 町田』にて女性3人で盛り上がりどこかでぶつかったのかちょっとずれてしまい添付写真のありさま。クーラーバックを購入して大事に入れてたつもりだったのに((+_+))。

それでも美味しさは充分にわかったつもりですのでお味のレビューを。

また、レシートにはずらりとケーキ名でお値段がありますがイチゴのケーキの名前以外どれがどうだか分かりません((+_+)。
ケーキの名前を皆さんのレビューと添付写真を照らし合わせればわかるのですが、それで答え合わせをするのもなんだかズルいような気がしていつもの自分の言葉でリポートします。

そういえば京都の舞妓さんは行きつけの喫茶店でゼリーかな？をオーダーする時に可愛く『みどりぃの』というそうです。…です。ハイ、舞妓さんの応募資格の年さえもとうに過ぎております＼(^o^)／。

●みどり色の
ピスタチオの豆っ！という味が最後に微かに残ります、中は4層。なんだろうサクサクした茶色の層がアクセントになっていてキャラメリゼしたピスタチオが入っている。コレが全体を締めてるなぁ。

● チョコ色の
三層でムースは二層、香ばしくローストしたナッツが(軽くて簡単に割れる)がやはりアクセントに。最後にどこの層かわからないけど酸味が残るので見た目よりもっと軽やか。

●キャラメル色の
上のナッツが非常に香ばしく3種のムースが調和がとれていて美味しかったです。

●イチゴ(フレジエ：これはホールケーキも買ったのでレシートからかろうじて名前が分かりました) 626円
軽めのバタークリーム？が入っていて洋酒が効いている。このバタークリーム？が少し重いので慌ててイチゴを口に含まないといけない。イチゴは素晴らしく良いものを使ってらっしゃるのは私のアホ舌でもわかりました。
あれ、コレかなりお腹が熱くなる。子どもにはまずかったかな？

●ホールケーキ5号 イチゴ(フレジエ) 3758円

レシートの値段。色と名前が一致しませんが、ウルー 864円、アリエ 648円、アンカド 756円でした


ここからは焼き菓子です。
裏の成分表示に書いてあるし、何より馴染みのルックスだったので名前はバッチリです。

●フィナンシェ 270円
『ノワ・ドゥ・ブール』さんの方が(今だけでしょうがなぜか私の与太レビューがpick upコメントになっています。こんな事はもうないでしょうからお時間があれば、あれば、ご覧になってください。しかしなんか食べログ側の間違いかなぁ、通常運転で一人劇場もはじまっているグダグダレビューなのに。）
https://tabelog.com/rvwr/004834811/rvwdtl/B443229435/#135661434
バターの風味があり、こちらはよりアーモンドの味が濃い感じかな。どちらも好きな味。しかし、なかなかの茶色でキツネ色じゃなくタヌキ色。もちろんキライじゃない*\(^o^)/*

●フロランタン
コリャ、メイラード反応しすぎやろ！とツッコミいれたいくらい。アーモンドの風味が飛んでルヨー。個体差でしょうね。

●マドレーヌ 302円
相模原小川フェニックスさんの鳳凰卵を使用。これは忘れないように呟きながらお店を出てiPhoneにメモったので間違いないはず。そしてお味！これは美味しい！レモンの香り、味、そして後からやって来るバターの香りの順に口の中に広がります。マドレーヌはフィナ���シェと同じ生地なんてワルクチ言ってスミマセン！

●ディアマン 324円
季節限定品。アイスボックスクッキーの抹茶味でいいのかな？よく、抹茶味のお菓子って抹茶がこれでもかと際立ってるものが多い中、これは品の良い抹茶味のあとふんわりバターにサクッ、ホントーにサクッと口の中で崩れるクッキー。
同じ形でブールドネージュフランボワーズ324円も季節限定品であったので買ってくれば！と後悔。

焼き菓子はいずれも10日間ほどの日持ちのようです。

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さてさて、ここからは他店との比較ですが、このケーキ達をオットと半分ずつ分けて1日目に2個分、2日目に2個分と食べたのですが、滑らかだし、はじめて食べる味！新鮮！ですがなかなかの濃厚さ。食べ過ぎただけかな？

そんな事を思っていたら、2日後に訪れた『巴里　小川軒』が私の一番好きな味だ！とわかったのです。
(っていうか、そんな短期間にまたケーキ食ったのか？というお言葉を頂戴しそうですが(*^_^*)。)

こちら『パティスリー アンカド』さんは良くも悪くも華やかで濃厚。まるで大店の跡取り娘の様相。

大家さんにどうだと言われてイナセなアニキが『この縁談、アッシには荷が重過ぎやさぁ』ってそんなセリフが大衆演劇にあったと記憶するのですが、そう！また来週に！また1ヶ月後に会いたい！食べたい！一緒に最後まで添い遂げよう！ってくどきたいのは控えめなルックスの茶店の娘のような『巴里 小川軒』のケーキなんです！

隣のあの子ですよ！私が人生の最後に食べたいのは。まるっきり好みの問題なのですが！

なので『パティスリーアンカド』さんには☆4.0、『巴里 小川軒』のケーキは☆4.8とさせてもらいました。

ただ、こちらの焼き菓子は包装もシンプルで素敵、味わいも好みだったのでまた何かの機会に贈り物などにしたいと思ってます。

今日の教訓
【おやっさん、すいやせん、あっしには心に決めた娘がおりやして】ん？

ご馳走さまでした。

おまけ:近い日にちでケーキ屋さんを比較できたので興味がますます出てきて、他の有名店のページをちらちらと見に行ったのですが、いやぁこちらが大店の跡取り娘なら、お大名の一人娘、果ては花魁のような百花繚乱のケーキ達がわんさか。
私、すっかりケーキ界の今を知らなかったかも知れません。